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公式CJ認証:日本がグローバル市場で果たすべき役割

更新日:1月11日


グローバル社会の変化と課題


世界は、急速なテクノロジーの進展やグローバリゼーションの影響で、効率性や成長が追求される一方、精神的充足や地域文化の価値が再認識される時代にあります。


しかし、格差の拡大、環境問題、伝統や多様性の希薄化といった深刻な課題が顕在化しています。

こうした状況の中、持続可能な社会への転換や、多様な文化と価値観を尊重する新たなライフスタイルへの需要が高まっており、それを具体的に示すモデルが求められています。


多分野の応援と公式委員会の設立


このような変化の中で、日本はライフスタイルを重視する文化を世界に提案する重要な役割が果たせられると考えます。


その背景には、日本の伝統工芸、地域文化、持続可能なライフスタイルの価値を理解し、その必要性を認識している多分野のリーダーたちの存在があります。こうした人々が集まり、公式の委員会を設立します。


クラフトマンシップ、地域資源活用、環境保護の分野を横断する視点から、日本が果たすべき役割を明確化し、継続的な支援と提案を行います。その取り組みの一つとして公式CJ認証を"作り手"に付与する活動を行います。


公式委員会の紹介


Irene Carlino

Japan Country Manager /Representative Director / Retail Director


クラフトの美を伝えるアンバサダー。

Richard GinoriPomellatoPinkoなど著名イタリアブランドで社長兼リテールディレクターを歴任し、20年以上のラグジュアリー・小売経験を持つ。


ブランド戦略やマーケティングを推進し、職人技を軸にした持続可能なビジネスを重視。現在は日伊間のプロジェクトを手掛け、職人技の継承と現代生活への定着を目指すコンサルティングを提供。職人やアーティストの国際的発信を支援し、展示会やポップアップも監修している。




亀井 忠夫

株式会社日建設計 取締役会長


1981年、ペンシルバニア大学・早稲田大学修士課程修了後、日建設計に入社。


建築家として、JTビル、クイーンズスクエア横浜、さいたまスーパーアリーナ、虎ノ門琴平タワー、衆議院・参議院議員会館、東京駅八重洲口開発グランルーフ、東京スカイツリー、YKK80ビルなどの設計を担当。


一級建築士、日本建築学会会員。




重松 理

株式会社ユナイテッドアローズ 創業者


1949年生まれ、神奈川県逗子市出身。1989年、株式会社ワールドとの共同出資により、株式会社ユナイテッドアローズを設立、代表取締役社長に就任すると、東京・渋谷に1号店をオープン。


2014年6月、取締役会長を退任し名誉会長に就任。現在は日本服飾文化振興財団の代表理事を務めながら、「日本の一つの真正なる美の基準を次世代に伝承し継承を促すこと」を理念としたお店『順理庵』をプロデュースしている。



檀崎 友紀

MT Gestion Culinaire Chef exécutif officer


フランス・ボルドー「La Grande Maison Bordeaux」でエグゼクティブシェフを務め、ミシュラン2つ星を獲得(2014-2016)。


続いてシンガポール「Joël Robuchon Fine Dining&L’Atelier」で3つ星・2つ星(2010-2014)を得るなど、ラスベガスや東京でも三つ星やモービル五つ星など多数受賞。


パリやサリューの三つ星レストランでも豊富な経験を持つ。





奈良 宗久

一般財団法人 裏千家今日庵業躰(正教授方)


大樋陶治斎(10代大樋長左衛門)の子息として陶芸を学び、日展・日本現代工芸美術展に出品。



大学卒業後、鵬雲斎千玄室らに感銘を受け裏千家で茶道を修め、2002年に15代千宗室より「宗久」を拝命。2017年正教授方となり、現在は業躰として国内外で茶道普及に尽力。金沢で「好古庵」を主宰し、多数の受賞歴(金沢市文化活動賞、石川県文化奨励賞、北國芸術賞など多数)を持つ。



公式CJ認証と具体的なアプローチ


公式CJ認証は、日本国内で企画・製造された工芸品のうち、伝統的な歴史や文化的背景、そして環境への配慮といった厳しい基準を満たしたものに付与される特別な認証制度です。 この認証は単なる品質保証にとどまらず、日本の文化と技術が創り出す独自の価値を世界に発信する手段として機能します。


また、同じ志を共有する企業や作り手たちが応援し合い、消費者と共に新たなコミュニティを築いていくことも目的としています。 この仕組みを通じて、国内外で日本の工芸品への評価を高めるとともに、伝統文化と革新的な技術が融合した、持続可能なものづくりをさらに推進していきます。


  1. クラフトマンシップの商品化

日本の伝統工芸品を「物語性のある商品」として世界に展開します。その背景にある歴史や職人の技術を共有することで、単なる商品ではなく、文化的価値を体験するライフスタイルを提案します。


  1. 持続可能な観光モデル

地域文化や自然を体験できる観光プログラムを構築。環境保護と地域活性化を両立させることで、訪れる人々に持続可能な観光の新しい形を示し、日本の地方を国際的な魅力あるエリアとして発信します。


  1. 健康と環境配慮を重視した食文化の発信

発酵食品や旬の食材を活用した食文化を発信し、健康志向や環境配慮を重視したライフスタイルを提案。地産地消や伝統的な日本の食文化を時代に則した形で世界へ広めます。


  1. 精神的充実感を提供する文化プログラム

アートやマインドフルネスなどに基づく教育や体験プログラムを展開し、”モノづくりのプロセス”を通して、世界中の人々に心の豊かさを提供します。ストレス社会に対応する新しい価値観を広めることで、精神的な健康を支援します。


最後に


公式の委員会に集まった多分野のリーダーたちのサポートを受けながら、効率性や成長を追求する社会とは異なる、「人間らしさ」「持続可能性」「多様性」を重視するライフスタイルをグローバル市場に提案していきます。職人技術、地域文化、丁寧な暮らしといった日本の強みを最大限に活かし、世界が求める新しい生き方のモデルを示すことで、持続可能な未来への貢献を目指します。

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